親子で学べる!年齢別子どもの集中力向上法
2024.05.14
子どもの集中力を高めることは、日々の学習効率を向上させるだけでなく、粘り強さや柔軟性といった「人間力」の形成にもつながります。物事をコツコツ続けられる忍耐力や持久力は、将来に役立つ一生の財産となるでしょう。
しかし子どもは好奇心旺盛なことから、些細なことで気が散ってしまうなど、なかなか集中して物事に取り組めないとお悩みの保護者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
当記事では「親子で学べる、年齢別子どもの集中力向上法」を中心に、親子で取り組めるアクティビティなど合わせてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
子どもの集中力が途切れる原因をパターン別に解析
子どもの集中力が途切れる原因をパターン別に解析します。主なパターンは以下の通りです。
- 学習環境による影響
- 興味の無さによる集中力低下
- 保護者の態度による影響
学習環境による影響
学習環境が子供の集中力に与える影響は非常に大きいです。明るくて静かな環境であれば、気を散らすことなく学習に取り組めます。一方で騒がしい環境では、気が散ってしまい学習に集中できません。
また学習環境は、他の子供たちや先生との関係性も影響します。親切で根気強い先生や、友達である仲間とともに学ぶことで、競争心や協力心が芽生え、集中力の形成につながります。
興味の無さによる集中力低下
学習に対する興味の無さは、子どもの集中力が低下する一般的な原因です。例えば算数の授業中に、子どもが算数を苦手だと感じてしまうと、授業に集中することが難しくなります。
さらに子どもが興味を持たない内容や活動に対しては、自然と気持ちが散漫となり、他のアクティビティに興味が向いてしまうでしょう。幼児期のようの年齢では、自分がなぜ学習しているのかという状況を把握し切れないことも十分考えられます。
学習に対する興味の無さは集中力を低下させるだけでなく、自己肯定感にも影響を及ぼします。成績や点数の結果を理解できる年齢になれば、結果が悪いことで学習意欲が萎えてしまい、ますます集中力が失われる悪循環に陥ってしまいます。
保護者の態度による影響
子どもの集中力が途切れる原因として、保護者の態度による影響も挙げられます。保護者が子どもの学習に対してプレッシャーをかけて、過度に期待を抱くことで、子どもが焦りや不安を感じてしまうのです。
また保護者が学習に無関心である場合も、子供の集中力に悪影響を与えることがあります。保護者がテレビを見たりスマートフォンで遊んだりしている姿を見ることで、子供の勉強意欲が萎えてしまうケースがあります。
また保護者の過剰なサポートも、子供の集中力向上を妨げることがあります。保護者が子どもの代わりに問題を解いたりすぐに答えを教えたりしてしまうと、子どもの自ら考える力や問題解決能力は育まれません。
子どもの効果的な集中力アップのための3つの方法
子どもの効果的な集中力アップのための3つの方法をご紹介します。
- 子どもの興味を惹く勉強法を見つけてあげる
- 集中力向上に役立つ教育ゲームを活用する
- 家庭で実践できる集中力アップの習慣形成
子どもの興味を惹く勉強法を見つけてあげる
子どもの興味を惹きつける勉強法を見つけてあげることで、子どもの好奇心や先入観に囚われない完成を活かすことができます。算数の勉強をする際に、実際にリンゴやバナナを使って問題を解くことで、子どもは楽しみながら数字や計算に興味を持てるでしょう。
さらに子どもが興味を持つテーマを尊重することも大切です。恐竜や宇宙に興味を持っている子どもに対して図鑑や映像を用意するなど、学習全体のモチベーションを高めながら好奇心を引き出せます。
集中力向上に役立つ教育ゲームを活用する
子どもの集中力を向上させるために、教育ゲームを活用することも有効です。一例として、パズルゲームは論理的思考を養いながら、最後まで完成させるための集中力が身につきます。またカードを用いたゲームや電子端末で遊べるアプリを活用することで、子どもの好奇心を促すこともできます。
音楽を活用した教育ゲームも、集中力を高めるのに効果的です。リズムに合わせて身体を動かすことで子どもたちは音楽に耳を傾け、日常では感じることのない空間で集中力を養います。アルファベットの歌のように、シンプルで覚えやすい内容で、学習内容の定着を図ることも効果的です。
家庭で実践できる集中力アップの習慣形成
家庭で実践できる集中力アップの習慣を形成することも、子どもの集中力アップにつながります。
第一に、定期的な生活リズムを習慣づけることが重要です。毎日決まった時間に起床したり、食事を取ったり、就寝時間を守ったりすることで、子どもは安定した生活リズムを身につけられます。就寝前に読書や読み聞かせを行うことで、一定の時間で物事に没頭する習慣も身に付くでしょう。
また電子端末やテレビは楽しいコンテンツではあるものの、時に集中力を阻害する要因にもなりかねません。1日あたりの使用時間を制限して、保護者が適切にサポートすることで、長期的な集中力の形成にもつながります。
【年齢別】子どもの集中力向上法を紹介します!
子供の集中力向上法を、年齢別に紹介します。
- 幼児期の集中力の鍛え方
- 小学生の集中力アップのポイント
- 中高生が集中力を維持する方法
幼児期の集中力の鍛え方
幼児期の集中力を鍛えるには、たとえ短い時間でも楽しい活動を通じて、徐々に学習に慣れさせることが大切です。例えば絵本を読む際には、子どもが納得して理解できるまでページをめくるのを待ってあげることで、自ら集中して思考する習慣が身に付くでしょう。
さらに子どもの興味や好奇心に合わせた遊びを用意することも重要です。動物園や水族園に行ったり、野外で自然を観察したり、興味深い体験を通じて集中力を高められます。1日お出かけすることで、いつもとは違う環境にも慣れることができるでしょう。
小学生の集中力アップのポイント
小学生の集中力をアップさせるためには、まずは学習環境を整えることが重要です。机周りを整理整頓する重要性や手順を身に付けていない子どもに対して、1つ1つ丁寧に根気強く指導することが肝心となります。
また目標設定を取り入れることも効果的です。小さな目標を達成し、達成することで褒めてあげたり、次の目標設定を行うことで自己肯定感を高めたりするのもよいでしょう。日々の学習のモチベーション向上につながります。
また身体を動かすことも、集中力アップの方法の1つです。適度なストレッチや運動など、学習の合間に習慣付けることも合わせて行ってみましょう
中高生が集中力を維持する方法
中高生が集中力を維持するためには、学習と部活の両立という観点を持つようにしましょう。
日々の授業や定期テスト、高校受験や大学受験など、目標設定から逆算したスケジュールを意識して学習に取り組む姿勢が問われます。また部活で忙しい場合は、スキマ時間で学習時間を確保しなければなりません。
またスマートフォンやSNSを適切に扱うことも重要です。学習中にスマートフォンを利用すると気が散ってしまい、学習時間が奪われてしまいます。特にSNSは刺激を促すコンテンツであるため、利用時間を制限することで、時間を無駄にすることなく集中力を維持できます。
親子で取り組める集中力向上アクティビティ
親子で取り組める集中力向上のためのアクティビティについてご紹介します。
一緒に楽しむ親子の勉強タイム
保護者が子どもと一緒に勉強を楽しむことは、集中力を向上させるだけでなく、親子の良好な関係性を深めることにもつながります。
例えば夏休みに一緒に自然溢れる公園を散歩しながら、植物や昆虫を観察して、その特徴や生態について話し合ってみるとよいでしょう。家族で地図を使いながら旅行の計画を立てて、旅行先の文化や歴史について調べるのも、地理や社会科の学習に役立ちます。
また絵本のキャラクターの登場人物が何を考えているのか子どもに問いかけたり、数字を用いたカードゲームを一緒に遊んであげたりするなど、自宅内でも十分に親子の勉強タイムを楽しむことができます。
休日の宿題タイムの工夫
休日は子どもが学校に行かずに楽しく過ごせる日であると同時に、保護者にとって仕事が休みの日でもあります。子どもたちは休日で遊びたい気持ちが高まっているからこそ、保護者が適切に宿題のサポートや工夫を行うことが大切です。
子どもが休日に遊びを優先したい気持ちを理解しながらも、宿題をしっかりと進めているか、くまなくチェックする必要があります。宿題に取り組めていない場合は、学習時間帯を取り決めるなど、スケジュール管理の面からサポートしてあげましょう。
もしも宿題がおろそかになっている場合は、子どもと会話して理解を示すことが大事です。むやみに叱っては、学習意欲を削いでしまうなど逆効果となるでしょう。宿題を終えた後はポジティブな声掛けを行うなど、モチベーションを高める指導も大切です。
まとめ
当記事では「親子で学べる、年齢別子どもの集中力向上法」を中心に、親子で取り組めるアクティビティなどをご紹介しました。子どもの成長を見守るうえでも、保護者のサポートは必要不可欠です。ぜひ当記事を参考に、親子で集中力向上のアクティビティに取り組んでみてください。
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